ブログ
9.232021
相続の準備 何からはじめる?
相続の準備は「思い」を持つことから
子どもも無事に巣立った。
同世代の友人が亡くなったという知らせを受けることが、年々増えてきている。
世の中の状況を見ても、ある日突然、最後の気持ちを伝えられないまま逝ってしまうことも多いようだ。
自分の亡き後も、配偶者には不自由なく暮らして欲しい。
孫が出来たら孫にも受け継がれるように、この家も大切に引き継いでもらいたい。
そのためには配偶者の次には長男に渡るように、今からしっかり取り決めておいた方が良いのかな。
しかし、何をどのように始めたらいいのか・・・
このように考えつつ、あと少し、もう少し後でと、相続の準備を始められないでいる方は多いと思います。
けれど、このような思いを持つことが、ご自身の相続の準備を始める第一歩です。
「自分亡きあとの家族が、仲良く幸せであるように」
つきつめてゆけば、相続の準備はこの思いが形になったものだと言えるでしょう。
相続の準備の方法
その1・自宅にある通帳・証券・権利証・証書類を集める
相続の準備の大部分は、一人の人の財産を「誰に、どのようにして、どれだけ」引き継いでもらうかを法律に則って決める作業です。
まずは、ご自身がどれだけの財産を持っているのかを、正確に把握することから始めましょう。
いきなり役所や銀行に行かなくても、通帳や証券、権利証など、自宅にあるものを集めてみてください。
それなりの量になると思います。
この段階では、まだその内容を書き出さなくても大丈夫!
まずは集めて見ましょう。
それだけでも、ご家族にとってはとても助かることなのです。
沢山ある書類の中から、通帳や権利証などの大切な書類を探す。
それは、あなたにはたやすい事でも、あなたが亡くなった悲しみに暮れているご家族にとっては、とても大変な作業なのです。
その2.ご家族や大切な人をひとりひとり思い浮かべる
あなたの大切な人は誰ですか?
妻や夫、子ども、孫、ご両親、兄弟姉妹。
そのような人が居ない場合には、かわいがってくれた親戚の伯父さん伯母さん、また親のように大切にしてくれたあの人。
思い出してください。
ご家族がいても、もしかして仲が良くなかったかもしれません。
思い出すだけで腹が立つような、相手もいるかも知れません。
まずは、妻や夫、そして子どもがいるなら、その人達があなたの財産を受け継ぐ人です。
ゆっくりと「誰に、どのように、どれだけ」財産を渡したいのか、考えてください。
ここでも、何も書かなくて大丈夫です。
思い浮かべることができたら、それで大丈夫。
何度でも見直しOK!
気持ちがはっきりしましたか?
たいていの人は、「誰に、どのように、どれだけ」の財産を渡したいのかがはっきりしてくると、気持ちがすっきりすると仰います。
そしてそれは、何度でも考え直して大丈夫です。
心が定まるまで、考えてみてください。
財産目録の作成・遺言書の作成の開始!
財産を「誰に、どのように、どれだけ」渡したいかが決まると、その気持ちを法律上の書類に作成してゆきます。
財産目録を作成し、遺言書で「誰に、どのように、どれだけ」渡すかを記します。
このとき、注意する大切なことがいくつかあります。
ご心配でしたら、私たち専門家にお任せください!
一番大切なことは「あなたが納得する相続の準備をすること」だと当事務所では考えています。