遺言書　相続　大阪

香典はだれものもの？

通夜・葬儀の際に、香典をいただくことがあります。

最近では家族葬が増え、香典の辞退をするご家庭も多くなりました。

この、香典については法律上の規定はありません。

香典は死者への贈与として、相続財産に含まれ、遺産分割の対象になるのでしょうか？

結論から言うと、香典は死者への贈与ではなく、遺族に対する慰謝と葬儀費用の儀礼的分担のために贈られるもの、と解されています。

よって、香典はだれのものか？というと、喪主が管理するもの、といえるかと思います。

葬儀費用に香典をあてても、余剰金が出た場合

問題となるのは、香典の合計金額が、葬儀の費用より多い場合です。

この場合にも、葬儀費用は喪主のものなので、遺産分割の対象からは外される、とするのは、一般的な感覚として不公平に思われます。

もめごとが起こる可能性が、高いです。

香典でもめごとが起こらないようにするには

香典でもめごとが起こらないようにするには、誰からいくらいただいたか記録をつけておくことです。

また、葬儀費用や、香典返しやお寺などへの謝礼金の額も、記録をしておくことです。

のちのもめごとを避けるために、これらの手立てをお勧めします。