ブログ
8.42021
墓じまいを考える
墓じまいとは?
墓じまいとは、難しい言葉で言うと「改葬(かいそう)」といいます。
墓地に埋葬されているご遺骨を、ほかのお墓に移すことです。
「墓地埋葬に関する法律」によって定められていますので、改葬の手続きはこの法律の規定に則ってしなければなりません。
近年、お子さまのいないご夫婦や、おひとりさまで過ごすかたが増え、遠方にあるお墓を守る人がいなかったり、ご自身亡き後は祭祀の承継者が途絶えたりして、墓じまいを希望される方が多くなってきています。
また、ご自身の埋葬についても、自然葬や散骨など選択肢が増え、墓じまいをして、ご自身はお墓に入らない形の最期を迎えたい、と希望される方もいらっしゃいます。
では、墓じまいをしたい場合、具体的にどのような流れで手続きを行うのでしょうか?
今回は、永代供養をするための改葬について、ご説明してゆきます。
改葬の流れ
1.移転先の墓地や納骨堂を探し、受入証明書・永代使用許可証を発行してもらいます。
墓じまいをするには、ご遺骨の行き先をまず探します。
ご遺骨を埋葬出来る場所は、法律により定められた場所だけです。
ですので、「移転先は確保しています」ということを明らかにするために、移転先の墓地や納骨堂の「受入証明書」を入手します。
2.もとのお墓のある市区町村役場で、「改葬許可申請書」に必要事項を記入し、もとの墓地の管理者から判をもらいます。
その際に、もとのお墓の管理者に、埋蔵許可証を作成してもらいます。
また、判をもらった改葬許可申請書をもとのお墓のある市区町村役場に提出し、改葬許可証をもらいます。
3.閉眼供養のお布施・離檀料を支払い、ご遺骨を取り出します。
閉眼供養とは、お墓に入った仏様の魂を抜くための作法です。
ご遺骨をお墓から取り出す際にこの供養を行います。
こうすることによって、墓石は普通の石に戻るとされています。
4.新しい墓地の管理者に、改葬許可証を提出し、納骨します。
開眼供養を行います。
墓じまいの費用
墓じまいの流れについてご説明しました。
墓じまいには、費用がかかります。
墓地の宗派にもよりますが、だいたい30万から70万円、墓所を新しく購入する場合には、150万円程度がかかると言われています。
お墓の行く末をどうするか、考えておくとあんしんですね。
当事務所へのご相談はこちらから承ります。